コラム

虫歯・歯周病の原因“バイオフィルム”の正体とは?

バイオフィルムこんにちは、ホワイトエッセンス渋谷:歯科医師の田中健久です。

「バイオフィルム」という言葉をご存知でしょうか?
聞いた事があるようなないような?・・・という感じでしょうか。
ここ10年で浸透してきた言葉で、最近歯科業界でよく使われています。

このバイオフィルムは虫歯や歯周病を予防する鍵となりますので、今回詳しくお伝えします。

バイオフィルムとは?

バイオフィルムバイオフィルムは、日本語訳すると細菌の塊です。
細菌の塊?と、イメージが湧きにくいと思いますが、簡単に言えば「細菌が固まってバリアを作っているもの」です。
虫歯菌や歯周病菌が手と手を結んで、より強固となりバリアを形成してスクラムを組んだ状態を指します。

我々の身近な場所でもこのバイオフィルムがあります。それは、排水溝のヌメヌメです。台所の排水溝や三角コーナーの下にバイオフィルムを観察することができます。触るとヌメッとしていて、嫌な感触ですよね。このヌメッとした汚れが歯にも着くのです。

バイオフィルムが歯と歯の間に着いたら、なかなか取れにくく相当厄介です。
虫歯菌や歯周病菌は、単独ではそこまで悪さをすることができませんが、集まると力を発揮するのです。

バイオフィルムの除去には、PMTCが効果的!

PMTC細菌が強固にスクラムを組んだバイオフィルムを除去するには、どうすれば良いのでしょうか?

通常は、バイオフィルムを除去するに、機械的に歯面研磨を行う方法をとります。数種類の研磨ペーストを用いて、歯の表面を磨き上げ、バイオフィルムを除去し、付着しづらいツルツルな面に仕上げます。

我々歯科医師の感覚としては、バイオフィルム除去=機械的歯面研磨(PMTC)ですが、最近では、リステリンなどのうがい薬でもバイオフィルムを破壊できる事がわかってきています。

PMTCってなに?歯医者でより専門的なクリーニングを!

リステリンでバイオフィルムを除去できるの?

リステリンリステリンのCMでは、バイオフィルムの中まで浸透して殺菌すると言っていますが、本当でしょうか?

「4つの有効成分で、お口のトラブルの原因菌のかたまりまで浸透・殺菌します。」と言っています。4つの有効成分は、1.8シネオール、チモール、ℓメントール、サリチル酸メチルだそうです。

バイオフィルムは、強固に細菌と細菌が手をつなぎスクラムを組んでいますので、リステリンでいくらゆすいでもなかなか除去・破壊することは、できないのではと考えています。

しかし、歯周病学会などの発表では、EO(エッセンシャルオイル)→フェノール化合物を主体とする複数の天然由来成分→リステリンを含んでおり、殺菌作用や抗炎症作用があり、バイオフィルムへの浸透速度は、グルコン酸クロルヘキシジンの4.89倍早かったと報告があるそうです。となるとリステリンは、非常に優れたうがい薬となるわけです。

この研究報告は、なんと日本人の大墨竜也先生ですので、かなり信憑性が高い研究であると言えます。

こちらの研究で比較されたグルコン酸クロルヘキシジンは、浮遊している歯周病菌を一気に殺してくれる薬剤です。それよりも4.98倍速いというのは、恐るべしリステリンですね。

(2) エッセンシャルオイル(EO)

エッセンシャルオイルは,植物に含まれる揮発性の芳香物質を含む有機化合物であり,フェノール化合物を主体とする複数の天然由来成分(メントール,サリチル酸メチル,チモール,ユーカリプトール)を含有しており殺菌作用の他に抗炎症作用を示す。エッセンシャルオイルを主成分とした洗口剤にリステリンⓇがあり,リステリンのバイオフィルム内浸透速度を調べた研究ではグルコン酸クロルヘキシジンよりも4.89倍早かったことが報告されている13)。また,抗炎症作用に優れ14),その作用機序はプロスタグランジン合成抑制作用15)や遊離活性酸素スカベンジャー作用あるいは好中球活性抑制作用16)や抗酸化作用17)などによることが考えられる。リステリンにはアルコール(エタノール)が含まれた製品と,ノンアルコール製品とがある。

引用元:https://www.jstage.jst.go.jp/article/perio/58/2/58_86/_html/-char/en

歯のバイオフィルムを除去できる成分とは?

歯のバイオフィルムを除去できる代表的な成分をご紹介します。デンタルケア製品を購入される際に参考となさってください。

グルコン酸クロールヘキシジン(CHG) 細菌の細胞壁に作用して抗菌作用を発揮します。また、歯に吸着してプラークの再付着を防いでくれます。歯周病菌に作用して抗菌してくれるため、以前より洗口剤として広く使用されてきましたが、副作用でアナフィラキシーショックが報告されています。
塩化セチルピリジウム(CPG) 細菌の細胞膜に作用して抗菌作用を発揮します。毒性が少なく、歯に吸着してプラークの再付着を防いでくれます。
塩化ベンゼトニウム(BTC) 真菌などのカンジダ菌に作用します。
ポピヨンヨード(PI) たんぱく質合成阻害で強い殺菌作用があります。金属に対して腐食作用があるので、インプラントを行った患者さんは使用を避けてください。
エッセンシャルオイル(EO) いわゆるリステリンです。殺菌作用・抗炎症作用があります。
トリクロサン(TC) 細胞壁を破壊して殺菌的に作用する。プラーク形成を阻害して、洗口剤に使用されています。

バイオフィルムを除去できる洗口剤は?

成分から、バイオフィルムの除去効果が期待できる製品には以下のようなものがあります。

製品名 メーカー 主成分 区分
モンダミン アース製薬 塩化セチルピリジウム(CPG) 医薬部外品
SP-Tメディカルガーグル ライオン 塩化セチルピリジウム(CPG) 指定医薬部外品
ガムデンタルリンス サンスター 塩化セチルピリジウム(CPG) 医薬部外品
コンクールF ウェルテック グルコン酸クロールヘキシジン 医療用医薬品
バトラーCHX洗口液 サンスター グルコン酸クロールヘキシジン 医薬部外品
クリアクリーンデンタルリンス 花王 塩化ベンゼトニウム 医薬部外品
イソジンうがい薬 明治製菓ファルマ ポピヨンヨード 医療用医薬品
リステリン ジョンソン&ジョンソン 1.8シネオール、チモール、ℓメントール、サリチル酸メチル 医薬部外品
アセス液 佐藤製薬 カミツレチンキ、ラタニアチンキ 第3類医薬品

バイフィルム除去洗口剤の使い方

重点的に使う場所

うがい洗口液は器具が届かないところへ届きやすいというメリットがありますので、歯と歯の間・歯肉の中・被せ物の下などへ、良くゆすいだり、柔らかい歯ブラシを用いて、運んであげると良いかと思います。

また、超音波歯ブラシのソニケアやエアフロスなども一緒に使用すれば非常に効果的だと思います。

使うタイミング

タイミング歯磨き粉はマイナスに荷電し、洗口液はプラスに荷電します。そのため洗口液は、ブラッシング後、口内を良く水でゆすいで、しっかり歯磨き粉を洗い流した後に、使用すると良いでしょう。

できれば30分後が良いとも言われています。

フッ素イオンによって失活するため、クロルヘキシジン洗口液はフッ素を含む歯磨き粉、洗口液などの使用後少なくとも30分経ってから使用すべきであるとされ、さらに効果を上げるためには飲食やその他の洗口液は使用後少なくとも1時間は避けたほうがよいとされる。

引用元:フリー百科事典 ウィキペディア

ホワイトエッセンス渋谷の歯のクリーニングの特徴

ホワイトエッセンス渋谷のクリーニングでは、担当の歯科衛生士が患者様の状況やご希望に合ったメニューをご提案いたします。不明点やご質問は遠慮なくご相談ください。

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記事監修者

ホワイトエッセンス渋谷 理事長 田中 健久

所属学会・スタディーグループ・資格

日本補綴歯科学会所属、日本顎咬合学会認定医、日本口腔インプラント学会 所属、ICOI(国際インプラント学会)認定医・指導医、5-D Japanサポーター

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