歯茎が腫れて痛いときの原因と対処法
こんにちは。ホワイトエッセンス渋谷の歯科医師・栁沼です。 今回は様々な原因から起こる歯茎の腫れについて説明します。 さて、歯茎が腫れて痛くなったときはありませんか? また歯磨きで出血するときはないでしょうか? 口の中は虫歯だけで...
親知らずの抜歯は、経験が必要です。
ホワイトエッセンス渋谷では、親知らずの抜歯や口腔外科の経験15年以上、毎年100本以上親知らずを抜歯してきたドクターが常務しています。
「大学病院でないと抜けないと言われた!」
「親知らずが神経に近接している。」
「親知らずが、上顎洞に近接している。」
このほとんどの親知らずを抜歯することができます。
また、親知らずの抜歯における出血や上顎洞迷入や神経麻痺などのトラブルにも対応しております。
親知らずや口腔外科のことならば安心してご相談ください。
親知らずの抜歯において、大活躍するのが歯科用3DCTです。
通常の歯科医院では、2Dの2次元撮影レントゲン(パノラマ)を用いて親知らずの診断をしますが、ホワイトエッセンス渋谷では3Dの3次元撮影CTを用いて、親知らずの診断を行うことができます。
歯科用3DCTでは、親知らずの生えている方向、大きさ、長さ、高さ、根の形・数、神経との距離・位置など様々な情報を得ることができます。
そのため、親知らずを安心・安全・早く抜けますので、少ない痛みで抜歯を行うことができます。
以前のように、骨ノミやマレット(ハンマー)を用いて抜歯するのではなく、超音波の振動で骨や歯を削ったり、親知らずを浮き上がらせて抜くことが可能となりました。
これにより、患者さんの負担も非常に少ないですし、血管や神経に近い親知らずであっても、損傷することなく抜歯することができます。
超音波の力で、これまでなかなか難しくて抜けなかった親知らずも抜歯することができます。
歯の治療が怖いと思われる患者さんは多く、そのために、なかなか歯科医院に足が向かないという方は多くいらっしゃいます。親知らずの抜歯なら尚更、足が遠のいてしまうのではないでしょうか?
そんな方へ朗報です。ホワイトエッセンス渋谷では、麻酔医と連携をとり、静脈内鎮静法(IV)を行い、眠っている間に親知らずを抜歯することができます。
静脈内鎮静法は全身麻酔ではありませんので、患者さんの負担が少なく、麻酔医による管理のもとで行うことができますので、安心・安全に行うことができます。
ほとんど患者さんは、親知らず抜歯後に痛みなく抜くことができたとおっしゃいます。
親知らず(おやしらず)は、第3大臼歯と呼ばれるのが正式名称で、智歯とも呼ばれています。
だいたい18歳頃に上下左右4本生えてきます。
諸説はありますが、以下のような由来があります。
親知らずは生えて来るのが最も遅い歯です。10代後半〜20代前半に生えてくることが多いため、昔の平均寿命が短かった時代は親が生えてくることを確認出来ずに亡くなってしまうことがあるとのことから名付けられたようです。
親知らずの歯の上には乳歯はありません。そのため乳歯を親に見立てた場合に、他の歯と違って乳歯と生え変わる時に出会うことがないから、という話もあるようです。・・・でもこの説だと親知らず以外の大臼歯も当てはまってしまいますね。
英語では「Wisdom tooth」、訳すと「智恵の歯」という表現がされます。
生えてくる年頃になると、体も大きくなり、様々な知識を得た状態にいるためこのよう名前になったと言われています。
親知らずの生え方には大きく3パターン程あります。
(1)の真っ直ぐ生えているパターンは、日本人には少ない傾向にあります。
これは食生活が欧米化し、柔らかい物を食べることが多くなったことで顎の成長が弱まり、親知らずの生えるスペースが狭いことが要因となります。
(2)の半埋伏や(3)の完全埋伏のパターンが、現代の日本人には多い傾向です。
このパターンは炎症や虫歯などのトラブルを抱えやすく、また矯正治療などでスペース確保のために便宜的に抜歯となることが多くなります。
「なんで大学病院でないと親知らずは、抜けないんでしょ?」
「親知らずがなかなか抜けなくて、2時間かかった。」
「親知らずが抜けないので砕いて抜いた。」
・・・などの数々の伝説が親知らずにはあります。なぜでしょうか?
答えは、写真を見ればお解りのいただけるかと思いますが、人により親知らずの形は様々だからです。
親知らずは人類の歴史としては最近出てきた症状で、大昔は普通にまっすぐ生えていました。
人間の退化現象で顎が小さくなり、親知らずが生えるスペースが無くなり、斜めや真横に生えたり、歯肉がかぶったりして、中途半端に生えるようになったのです。中には中途半端どころか、親知らずが生えてこない方もいらっしゃいます。もともと親知らずが生えてこないし、親知らず自体がないという方です。顎が細い方に多く見られます。
「親知らずを抜歯すると小顔になりますか?」と質問を受けたりしますが、顎の成長時期に親知らずを抜いてしまえば、顎の成長自体はそこまで必要ありませんので、小顔になる可能性は高いと思います。エビデンスはありませんので、どこまで信じるかは皆さん次第です。
いずれは宇宙人のイラストみたいに、どんどん顎が細くなり、親知らずどころかその手前の第2大臼歯まで消失してしまうかもしれません。
患者さんからの質問の中で最も多い質問が、「親知らずを抜いた方が良いですか?抜かなくてもよいのですか?」という内容です。
抜かなくて良い・もしくは抜けない方は以下になります。それ以外は、抜歯した方が良いと言えるでしょう。
抜かなくて 良い方 |
まっすぐキレイに生えており、対合する親知らずと噛んでいる方 | 生活に支障がないため抜く必要はありません。 |
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埋まっていて生えてこない、押してこない歯の方 | ||
親知らずが、虫歯や歯周病になっていない方 | 他の歯が無くなってしまった時移植に使えるため、あえてそのままにしておきます。 | |
抜歯が できない方 |
妊娠している方 | 麻酔が使えないため、抜歯ができません。 |
全身疾患があり、親知らず抜歯など外科処置ができない方 | ||
顎関節症などで顎を大きく開けることができない方 | まずは顎関節の治療を行いお口を開けられるようになりましょう。 |
歯の本数や、CTを撮影するかなどにより費用が変わってきます。
一般的な抜歯費用は以下のようになります。
生え方 | 抜歯費用 | |
---|---|---|
真っすぐ | 初診料 約3,200円 + 処置代 約1,500円 + 薬代 500円 | 5,200円+税 |
斜め | 初診料 約3,200円 + 処置代 約2,000円 + 薬代 500円 | 5,200円+税 |
真横 | 初診料 約3,200円 + 処置代 約4,500円 + 薬代 500円 | 8,200円+税 |
※初診時に抜歯可能な場合の目安の費用となります。
「歯医者に行きたいけど、今は夜中でやっていない。」
「どうしても今日、歯医者に行くことができない。」
「どうにか今の親知らずの痛みをとりたい。」
・・・こんな親知らずの急な痛みに関しての応急処置です。
とにかく冷やす。 | 親知らずが炎症を起こしているので、痛みがあります。炎症が起こっている場合は、冷やすしかありません。 |
---|---|
歯ブラシする。 | 炎症が起こっている=細菌が多いという公式が成り立ちますので、歯ブラシを頑張って行い、少しでも細菌の数を減らしましょう。 |
うがいをする。 | 歯ブラシと同じです。細菌の数が多いので、少しでも数を減らしましょう。 |
早く寝る。 | 身体の抵抗力が一時的に下がり、感染して炎症が起こっている場合も考えられますので、栄養のある物を食べて寝るのが1番かもしれません。 |
どの応急処置もですが、根本の改善にはなりませんので、根本の改善には抜歯が必要になります。
思い立ったら吉日です。下記を注意しながら、親知らずを抜くスケジュールを組み、予約を入れましょう。
親知らずは、全部で4本あります。4本の親知らずを1日で全て抜歯したいと言う患者さんと1本ずつという患者さんなどいろいろです。ひとそれぞれ考え方が違うので、ご自分のお口の状況に応じて決めるのが良いでしょう。
4本 | 腫れるのも痛みも1回 |
---|---|
3本 | 顔を出している歯が3本の際など |
2本 | 右側上下・左側上下という分け方が一般的 |
1本 | 石橋をしっかりと叩いて渡る |
親知らずを痛み無く抜歯し、術後も快適に過ごすためには、ドクターの腕・・・ではなく、患者様の協力が欠かせません。
気をつけてほしいポイントをまとめましたので参考にしてみてください。
口の中に細菌が多いと親知らずが炎症を起こしやすい状態になります。
「親知らずが腫れている!痛い!」という理由で歯科医院に来院される方のお口の中では、細菌が増殖し、炎症が起こっています。
細菌の数を減らすには、歯ブラシや洗口剤を用いてのうがいが有効です。
細菌数を減らすことで炎症を抑え、麻酔も効きやすく、痛くなく抜歯することができます。
身体の抵抗力が一時的に落ちることにより、細菌数が多くなり炎症が起こるという、身体の耐性の部分に問題がある場合があります。
栄養のある食事をして、体力回復につとめてください。
痛みがあって寝れない。食べれない。・・・こんな状況ですと、どんどん体力が奪われてしまいます。
それならば、まずは市販の痛み止めを服用して、しっかりと痛みを止め、体力回復に努めましょう。
電話でもネット予約でもご予約いただけます。お急ぎの方は、お電話にてご予約ください。
TEL.0120-461-825
ご予約の際に「親知らずの抜歯希望です」とお伝えください。また合わせてお痛みの状態もお聞かせ下さい。お痛みが強い場合は、最短で予約をお取りします。
初診・無料相談の患者様は、登録・問診表記入がありますので、15分前にいらしていただけたらと思います。
ほとんどの患者様が緊張して来院されますが、リラックスしてお越しください。癒し効果の高い待合室の空間で皆様をお待ちしております。
受付にて「親知らずの抜歯をお願いした◯◯◯◯です」とフルネームでお伝えください。予め予約のある患者様の名前を把握しておりますが、間違えてしまうことがありましたので、ご協力お願いします。
受付が終わりますと登録と問診票の記入となります。無料相談の際に参考とさせていただきますので、できるだけ詳しくご記入お願いします。
ホワイトエッセンス渋谷では、パウダールームをご用意しています。
歯ブラシで歯磨き粉の味を試してみたい、お化粧を施術後に直したい、歯ブラシを施術前に行いたい…など、ご利用の際は受付に声をお掛けください。ご案内いたします。
スタッフやドクターが、お話を詳しくお聞きします。症状や希望を詳しくお聞かせください。
その後、「今までに歯科医院で、麻酔を行って、具合が悪くなったことがないか?」「薬や食べ物のアレルギーがないか?」など、問診表に記入された内容を、再度、確認させていただきます。
親知らずの生え方や位置を確認するためのレントゲンです。親知らずが神経に近い場合や真横に生えている場合に、CT撮影が必要かどうかの確認を行います。
お口の中の歯ぐきの状態を検査します。歯ぐきが腫れている状態での親知らず抜歯は、痛みの原因につながりますので、ここで歯肉の状態をきちんと確認します。歯肉の検査は痛みはありませんので、ご安心ください。
現在のお口の中の写真を撮影し、親知らずの炎症程度や歯周病や虫歯の状況を把握します。
親知らずが神経に近い場合は、CT撮影を行い、親知らずと神経の位置関係を把握していきます。CT撮影を行うことにより、安心・安全・腫れない親知らずの抜歯を計画することができます。
その日に抜歯はしません。
痛みや腫れが強い場合は、麻酔が効きにくいです。
親知らずの周りの歯肉を良く洗浄します。親知らず以外に歯石などが多く付着している場合は、除去します。歯肉の炎症を抑える抗生物質入りの軟膏を塗布します。歯肉の切除・切開・排膿が必要な場合は、麻酔を行って、処置をします。その後、諸注意と炎症を沈める薬を処方します。
この4日に関して、予約をお取りください(1週間は、腫れること想定して、ご予約をお取りください)。
抜歯は、30分か60分での予約になります。抜歯後は、1〜2時間麻酔が効いていますので、食事などは、前にとることも考慮しましょう。
親知らずを抜歯する前にクリーニングを行い、できるだけ細菌数が少ない状態で抜歯を行うようにします。
口腔内がきれいな患者さんは、必要がありません。細菌数が多い場合は、抜歯後の細菌感染により治りが悪くなります。
抜歯当日は、できるだけ体調を整えて、来院してください。寝不足や風邪気味での抜歯は、おすすめしません。
抜歯後は1〜2時間麻酔が効いていますので、飲食は気をつけて行ってください。腫れのピークは、48時間後です。抜歯した当日はそんなに腫れませんが、次の日起きると腫れてくる感じです。
抜歯後の注意点は「親知らず抜歯後、注意事項10」を参照ください。
次の日、消毒いたします。
ホワイトエッセンス渋谷では、消毒の日にうがい薬を処方します。強くゆすがないのがポイントです。
通常は2〜3日すると痛みや腫れは、徐々におさまってきます。
しかし、痛みが増してくる場合もあります。これは、ドライソケットと言い、歯の抜歯した穴にたまった血液が流れてしまい、骨がむき出しになってしまった場合に多く見られます。
ドライソケットになった場合は、むき出しの骨を血液で覆ってあげる必要がありますので、ホワイトエッセンス渋谷に連絡してください。
縫い合わせた糸をとります。
10日もすれば、ほとんど粘膜はくっついています。歯のあった部分が凹みますが、3〜4ヶ月で凹みがなくなり平(たいら)になってきます。それまでの期間は凹みに食べかすが詰まったりしますので、食後に歯ブラシやうがいを行い、清潔に保つようにしましょう。
親知らずを抜いたから、治療が終了ではありません。虫歯や歯周病は、バイオフィルム感染です。
このバイオフィルムは、歯ブラシで落とすことができない汚れですので、3から6ヶ月に1度、定期的にクリーニングを受ける必要があります。定期的なクリーニングで生涯を通して、健康的な歯で食事ができる口腔内環境を整えましょう。
ホワイトエッセンス渋谷では、患者さんが生涯に渡って通うことができる歯科医院を目指しています。
親知らずの抜歯後、必ず薬が処方されます。
お口の中は、お尻よりも細菌数が多いため、感染防止に抗生物質が必要ですし、痛み止めは飲まれる方がほとんどです。
それに伴い、胃が荒れないように胃薬を処方する場合もあります。
親知らずの抜歯を行った次の日に消毒を行います。
消毒の際は、親知らずの抜いた部分にかさぶたができているか?血の塊を流さないように再度お伝えをしたり、出血が止まっているか?の確認を行います。
消毒の意味合いが強いですが、それ以外の部分も確認を行っていきます。
7日後から10日後に、親知らずを抜歯する際に縫合した糸をとります。
抜歯をする際に切開を加えた歯肉が、くっついて治っていくのに、それくらいの期間がかかります。
糸を抜くのは、つまんでするっと抜く程度ですので、痛みを伴うことはありません。
抜歯後の痛みは、腫れとともにやってきます。通常、親知らず抜歯後48時間後が腫れのピークですので、痛みもそれぐらいがピークになります。
つまり、それぐらいに合わせて痛み止めをしっかり服用すれば、痛みをしのげることになります。
痛み止めの効果は、約6時間ですので、ある程度、それを頭に入れて計算して、痛みや腫れのピークが過ぎ去るのを待ちましょう。
親知らずを抜歯すると抜いた部分が穴となります。その上に歯肉が乗るように治っていきます。
穴の部分は骨になります。骨が治り平らになると、歯肉も平らになって、穴が塞がります。
穴が塞がるまでには、骨折と同じで約3〜4ヶ月の期間が必要です。
親知らず抜歯後は、痛みや腫れや喉の痛みで、食事がとれませんでした。などと様々なご意見を伺います。
親知らず抜歯後には、食事にも気をつけてください。
栄養価の高い食事 | 栄養分がなければ治りません。 |
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柔らかい食事 | 硬いものは、傷口を傷つけてしまいます。 |
刺激の少ない食事 | 辛いカレー・辛い食べ物は控えましょう。 |
吸引系ゼリーの食事 | 吸引する場合、血液の塊を一緒に吸ってしまう可能性がありますので、ご注意ください。 |
親知らずに限らず、抜歯後の痛みで最もひどいのがドライソケットです。このドライソケットになると痛み止めを飲んでも効かないくらいジンジン痛みます。
ドライソケットは、その名の通り、抜歯した穴が乾いている状態です。通常は、抜歯した穴に血液が溜まってかさぶたになります。しかし、このかさぶたが流れてしまった状態をドライソケットと呼びます。
親知らずが原因で起こるトラブルを紹介します。抜く前・抜いた後、それぞれよくあるトラブルをご紹介いたします。
親知らずが招いてしまうトラブルは意外と多いものです。頭痛や肩こりが消えないな、なんてことが実は親知らずが原因となって悪さをしていることもあるのです。もし下記のようなことが当てはまったり気になった時は歯医者さんを受診することをお勧めします。
親知らずが半埋伏であった場合、汚れがたまりやすくなります。
もともと手前の歯と段差もあるため、歯磨きが行いにくい状態にあります。
歯が一部露出していると歯茎との間に隙間もあるため、そこに汚れが侵入して炎症を起こすという仕組みです。
歯茎の中に潜った汚れは歯ブラシでは落としきれませんから、衛生的に良くない状態です。
(1)にもありましたが、歯は高さが不揃いになると汚れが溜まりやすくなります。
手前の歯に当たるように生えていた場合は尚更です。
きれいに真っ直ぐ生えていたとしても、一番奥の歯になるとどうしても磨き残しが多くなるものです。
汚れが残った結果、親知らずが虫歯になるリスクが高まります。
こうなってしまった場合、もちろん虫歯治療が第一にありますが、生えている方向や虫歯の大きさ、さらには治療の困難さなどを加味して抜歯となることがあります。
最も嫌なパターンがこれです。
汚れが溜まる→親知らずが虫歯になる→手前の歯も虫歯になる
この負の連鎖が続く前に出来れば治療をしておきたかったところですが、それに気づかずになってしまうことも多々あります。
親知らずが虫歯になってしまったことより手前の歯が虫歯になっていることが大きな問題で、このケースも親知らずが斜めに生えて手前の歯とぶつかっている場合に多く起きやすいトラブルになります。
このケースでは汚れが歯茎付近に溜まっているために、虫歯は歯根に繋がってしまっていることがあります。
虫歯治療で治した場合の詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)は基本的に歯茎の上の部分に位置づけします。
歯茎の中では常に唾液や血液や滲出液といった液体に曝されてしまい、治療の精度や予後に大きく影響を及ぼしてしまいます。
歯周病というのは歯を支えている骨(歯槽骨)を溶かす病気です。
汚れが溜まったところから歯周病菌が活動的になり、骨を溶かしてしまいます。
これにより、支えを失った歯では歯茎の引き締まりが悪くなり汚れもたまりやすくなります。
弱くなった歯は、通常では動じないような、ちょっとした刺激などでもすぐダメになってしまうのです。
親知らずが上だけにあった場合に起こりうるトラブルです。
歯は孤立しているとスペースに動いてきます。
上の親知らずの場合、下に噛み合う歯がなかった場合に下に降りて来ることがあるのです。
すると、下の歯茎やほっぺたなどにぶつかってしまい、これが傷となって痛みを起こすことがあります。
目に見えない力というのもトラブルを起こしやすくします。
上の親知らずが下に噛み合う親知らずがなかった場合に降りて来ることがあります。
それにより、下の歯の奥歯と一部接触することもあります。
噛み当った下の歯には元々噛み合っていた歯に加えて親知らずの噛む力も加わることになるため過重負担となります。
歯を溶かす原因である歯周病は、過度な力がかかった場合にも起こりやすく、歯とそれを支える骨には耐えられる力の限界があるのです。
これもよくあるトラブルです。
親知らずが手前の歯にぶつかるように存在していた場合、親知らずが生えてくる年代の頃には頭を向いた方向に力がかかります。
そうすることで、手前の歯にドミノ連鎖のように力が加わり、結果細くて小さな前歯にその力が大きく反映されて歯が動いて歯並びが悪くなってしまうのです。
親知らず抜歯後によく問い合わせのあるトラブルの1つです。親知らずの傷口は、口の中にありますので、2~3日は血がにじみ出るのが普通です。
また、唾液と混ざっていると、実際に出ているよりももっと多くの出血があるように勘違いすることもあります。
あまり心配しないのが一番ですが、気になる方は、小さなガーゼを硬く丸めて、30分くらいしっかり噛むようにすると良いでしょう。
特に、血液をさらさらにする薬を飲んでいる方は、不安になりやすいようですが、医師の指示がない場合は、飲んでいる薬を勝手に辞めないでくださいね。
親知らずを抜いた後は口が開きづらくなりますので、無理に開けることはやめましょう。
頑張って開けなくても、腫れや痛みが引いてくるころには自然と開くようになりますので心配しないでください。
たくさん話したりする必要のある仕事などは、少しお休みするか、なるべく話さなくても良いポジションにしてもらうことも必要かと思います。
大切な発表などがある時期は、親知らずを抜くのは極力避けた方が無難です。
特に下の親知らずを抜いたときは、内側にも腫れますので、食べ物を飲み込むときに痛みを感じることがあります。
なるべく軟らかく飲み込みやすい食べ物を選んで食べるようにしましょう。
おかゆだけでなく、パンを牛乳などと一緒に食べたり、お豆腐やゼリーなどののど越しが良いものを摂取したりするのもおすすめです。
食べるのが億劫になるからと言って、栄養をとらないと傷の治りが遅くなりますので、少しでもカロリーのあるものをなるべく頑張って摂取するようにしてくださいね。
もし、食事がどうしてもとれない場合は、痛み止めを先に飲んで、痛み止めが効いているうちに食事をするようにしてみましょう。
手前の歯と親知らずの間にすき間が確認できますでしょうか?
このような場合、食べ物が挟まり口臭や虫歯や歯周病の原因となりますので、抜歯が選択肢です。
親知らずの根が神経にぶつかっています。
このまま、抜歯を行うと麻痺の可能性があります。
このような場合は、無理して全部抜歯をするのではなく、まず初めに頭の部分を落として、親知らずが上に登って来れるスペースを作ります。
その後、3ヶ月経過してから、根の部分を抜歯する流れになります。こうすることで、神経を傷つけることなく抜歯をすることができます。
親知らずの根が神経にぶつかっているように見えますね。また、根が曲がっているように見えます。
このような症例は、抜くのが難しいと推測できますので、CT撮影が必要になります。それでは、CTの画像を見ながら解説していきましょう。
CTでみると、良くわかります。青の丸が神経・血管になります。
初めの写真からみると、親知らずの頭と神経は離れています。
その後、親知らずの根の方に向かうと青の神経・血管が近くなりますが直接触れてはいません。
このようにCTを撮影でより詳しい情報を得ることができますので、安心して抜歯をすることができます。
続いて、上あごの親知らずをCTで見てみます。親知らずの頭が、外側に向かって生えているのがわかります。
これにより、抜歯をする際にどの方向からアプローチすれば良いか診断できます。
また上の黒く写っている部分は、上顎洞でその間に骨が一層あるのも確認できます。
では、次に上あご親知らずの根の状態を確認してみます。そうすると真っすぐではなく、くの字に曲がっているのが確認できます。
抜歯をする際に、このくの字に曲がっている根を考慮して抜歯する必要性があります。
またこの根の部分は上顎洞との間の骨が薄く、他の箇所より気を使った抜歯が必要です。
いかがでしたでしょうか?CTを撮影で様々な情報が得られることが、これにより良くご理解いただけると思います。