親知らず抜歯後の麻痺・しびれについて

親知らずを抜いた後に生じる後遺症の1つに、下あごの麻痺・しびれがあります。

怖い後遺症ではありませんが、抜く前に知っておいた方が、万が一起こってしまったときに慌てなくてすむかと思います。

原因は神経の損傷

親知らずを抜歯した後の麻痺・しびれは、下の親知らずを抜いた場合に起こる可能性のある後遺症です。

発生頻度は5~6パーセントといわれており、決して高い確率で起こるものではありません。

下あごの骨の中には、下歯槽神経という神経が通っており、この神経は下あごの感覚を司っています。

下の親知らずを抜歯する際に、親知らずとこの神経の位置が近かった場合、神経の通路が顔を出してしまうことがあります。

そうすると、抜歯が終わって麻酔が切れた後も、唇のあたりに麻痺しているようなしびれているような感覚が残ることがあります。

下歯槽神経は、運動神経ではないので、笑ったときに変な顔になるなどの後遺症はありません。

例えば、唇のあたりにご飯粒がついていても気づきにくいなどの症状が出る場合があります。

治療法はあるの?

親知らず抜歯後に麻痺・しびれが出てしまった場合は、ビタミン剤を飲んだり、感覚療法を行ったりなどして症状を改善していく方法があります。

改善には数週から数か月かかることが多く、また、症状が継続してしまう人もいらっしゃいます。

一般的に、やはり若い方の方が治りやすいと言われています。

抜くメリットとしびれの可能性を天秤にかけて決断を

しびれの後遺症が出ると言われると、親知らずを抜くことをためらってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、親知らずを抜かなければならない人は、親知らずを放置しておくと様々なデメリットがある方だと思います。

手前の歯が虫歯になってしまったり、歯周病が進行してしまったり、親知らずの周りから膿がでてしまっていたりなど、今後大きな病気につながっていく可能性もあります。

後遺症として起こるかもしれない麻痺・しびれと比べて、どちらが自分にとってより有意義なのか、よく考えてみましょう。

最終的に親知らずを抜くか抜かないかを決めるのは自分自身です。



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