矯正歯科の期間

矯正歯科の治療期間

◆ 小児矯正治療の期間

骨格的不調和の程度や種類、生え変わりの進み具合によって、開始に適した年齢は異なります。
すべての乳歯が永久歯に生え変わる12歳前後までの経過観察を含め、小児矯正治療の期間とさせていただいています。それまでの期間ずっと装置を使用し、定期的に通院しなければならないということではありません。
また、症例によっては、身長の伸びが止まる頃まで注意深く経過観察することが重要となる場合もあります。

◆ 成人矯正治療の期間

矯正治療の期間は、不正の程度や難易度により異なります。
以前に比べ、矯正装置の改良が進み、治療期間は短縮してきています。もちろん、治療技術の向上にも努めています。
矯正治療中は細やかな調節が必要となります。1ヶ月に1回程度ご来院いただくことでスムースな治療が実現できます。
一般的な症例の場合、治療期間は1年半~2年半程度です。歯を抜かずに済むような簡単な症例の場合、1年〜1年半程度で終了します。ただし、難しい症例の場合、3年程度必要となることもあります。

◆ 矯正治療の流れ

①相談

気になっているところ,治したいところをお聞きし、
口腔内を診査することで、矯正治療についてのご相談をお受けします。2回目以降のご相談は無料で承っております。納得のゆくまで、分からなかったところをご相談ください。

②精密検査

治療方針を立てるにあたり、現在のお口の中やお顔立ちの状況を正確に診査することを目的としています。
口腔内模型、噛み合わせ、口腔内写真、顔貌写真の記録、レントゲンオルソパントモグラム、レントゲンセファログラムの撮影などを行います。
必要に応じて歯科用のCTを用いて、3D画像から状況を把握することも行います。

③診断

検査結果をもとに、綿密な治療計画をご提案させていただきます。
診断内容は治療結果を左右するため、非常に重要です。

④治療開始

治療方針にご納得いただけたら、いざ治療開始となります。
矯正治療開始に先立ち、虫歯や歯周病の治療をすませておくことも大切です。
場合によっては、一般歯科の先生と治療の順序などを検討し、協力して治療を進めていくこともあります。
また、抜歯が必要な場合は、診断に基づいた抜歯順序で治療を進めていただきます。
唇側矯正、舌側矯正ともにワイヤーを用いて歯を移動させていきます。この期間は、細やかな調節が必要となるため、1ヶ月に1回程度ご来院いただきます。
マウスピース矯正では、同じく1ヶ月に1回程度ご来院いただきますが、ご自身で2週間に1回新しいマウスピースに交換していただきます。マウスピース装着時間は、1日20時間以上、歯を少しずつ移動させていきます。

⑤保定

歯を動かし終わったばかりの頃は、歯を支えている周囲の骨や歯肉などがまだ新しい咬み合わせに馴染んでおらず、歯は元の位置に戻ろうとします。
歯の後戻りを防ぐために保定を行う必要があります。この期間は咬み合わせを安定させるために非常に重要です。
保定する方法は様々あり、舌側に細いワイヤーを貼って固定しておく装置や取り外しのできるマウスピース型の装置があります。症例や治療方針、治療の経過によってどの装置が向いているのか異なりますので、保定に移行する際には患者さまと相談しながら装置のタイプを決定します。
期間としては、おおまかには歯を動かしていた期間と同じくらい、2年程度かかります。症例によっては、なるべく長く装着していることを奨励することもあります。
保定期間中は、3ヶ月〜半年に1回程度の通院していただきます。

◆ 矯正方法による分類

矯正歯科の期間は、矯正方法により異なってきます。各矯正方法の流れと関係してきます。

(1)ワイヤー矯正

ワイヤー矯正の治療は、まず検査してからワイヤー調整が行われ、保定という流れで行われていきます。ワイヤー矯正の場合、矯正歯科の期間は患者の症状により大きく変わってきます。

①検査

  • 虫歯や歯周病の治療・抜歯など
  • 矯正治療を開始する前に検査をしなければなりませんが、虫歯や歯周病の治療などはしておかなければなりません。これらの治療をすませておくことは、矯正治療の前提条件となります。また、抜歯をしなくてはならない場合もあります。

    ②矯正開始(ワイヤーによる動的矯正)

    ワイヤーにより歯を移動させていきますが、この期間は、患者の症状により大きく変化してきます。

    一般的な症例の場合には2~3年程度ですが、歯を抜かずに済むような簡単な矯正の場合は6ヶ月~1年程度で終了します。ただし、難しい症例では3年以上かかることもあります。

    矯正期間中はワイヤー調整が必要となり、1~2ヶ月に1回程度通院しなくてはなりません。

    ③保定

    矯正が終わった後に放置していると動かした歯が戻ろうとしますので、歯の後戻りを防ぐための保定を行う必要があります。保定する方法には様々なものがありますが、期間としては1~2年程度かかるものもあれば、一生というものもあります。保定期間中は、数ヶ月に1回程度の通院が必要となります。

    【ワイヤー矯正の矯正歯科の期間の目安】

    歯を抜かないですむのなら、矯正期間6ヶ月~1年がかかります。一般的な症例なら、矯正期間1年~2年がかかります。難しい症例なら、矯正期間2~3年以上かかります。すべての症例で、保定期間が1~2年程度かかります。

     

    (2)インプラント矯正

    インプラント矯正は、ワイヤーを使った矯正とほほ同じ治療の流れになりますが、矯正歯科の期間はかなり短くなります。患者の症状によってはワイヤーを使用した矯正の半分程度の治療期間で終了することもあります。

    【インプラント矯正の矯正歯科の期間の目安】

    最大でワイヤー矯正の矯正期間の約半分程度と、保定期間1~2年程度がかかります。

     

    (3)舌側矯正

    舌側矯正は、ワイヤーを使った矯正とほほ同じ治療の流れになりますが、矯正歯科の期間はワイヤー矯正よりも長くなることもあります。

    【舌側矯正の矯正歯科の期間の目安】

    矯正期間は一般的な場合で1年半~2年、虫歯や歯周病の治療、抜歯の必要がない場合で1年くらい、リスクや難易度が高い場合で2年半~3年程かかります。さらに保定期間として1~2年程度がかかります。

    (4)マウスピース矯正

    マウスピース矯正の場合、2週間毎に1回通院して新しいマウスピースに交換しながら一日20時間以上装着し、歯をすこしづつ移動させていきます。

    【マウスピース矯正の矯正歯科の期間の目安】

    マウスピース矯正は簡単な矯正の場合が多いので、矯正歯科の期間は短めで約6ヶ月~2年程度です。さらに保定期間として1~2年程度がかかります。