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東京・渋谷の歯医者が答える入れ歯のQ&A


こんにちは、渋谷の歯医者ホワイトエッセンス渋谷の田中健久です。

「下の2本の歯で入れ歯を支えていたんですが、バネが負担になったのか?
ゆらゆら揺れて抜歯が必要かと思います。
もう1本の歯は、しっかりしているのですが、この際、抜いて総入れ歯にしようかと思いますが、いかがでしょうか?」

というご質問をいただきましたので、詳しくご説明いたします。

歯を抜くのは一瞬、後に残るは後悔だけ

歯を抜くのは、麻酔をして引っ張るだけです。

親知らずのように腫れたりすることも少ないでしょう。

弱った歯を抜くのは、なんてことはありません。

質問の内容からすると1本は、グラグラで抜歯が必要ですが、もう1本は、まだしっかりとしているとのことですので、基本的に最後の1本は、抜く必要がない歯になります。

稀にですが、その歯を抜かないと入れ歯が製作できないという場合があります。

そのような時は、抜く必要がありますが、それ以外は、抜く必要はありません。

歯医者の先生の中には、1本の歯を残すと入れ歯がそこを中心に回転するから、残さないで抜歯した方が入れ歯を作り易のではないか?とツッコミを入れたくなるかもしれませんが、私の意見としては、根面板という方法もありますし、1本でも歯を残した方が良いと思っています。

では、なんで歯を残した方が良いのかに関して、東北大学の先生がこんな研究をされています。

「歯が多いと健康寿命が長い。7万人で分析!!!」

自分の歯が多く保たれている高齢者は 健康寿命長く、要介護日数短い

こちらは、東北大学歯学研究科の松山祐輔歯科医師が米国の専門誌であるJournal of Dental Researchには、平成29年6月13日に発表したものです。

素晴らしい研究ですので、できるだけわかりやすく皆さんに説明しますね。

高齢者を追跡した大規模データを分析し、要介護になる前の歯の本数と、寿命・健康寿命(日常生活に制限のない期間)・要介護でいる期間の関連を調べた。
引用元のページ: 自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い

現在まで歯の本数と寿命に関する研究や調査は、行われていなかったそうです。

今回のデータは、7万人なので、かなり信憑性の高いデータになりますね。
 

その結果、自分の歯が多く保たれている人は、寿命が長いだけではなく、健康寿命が長く、要介護でいる期間が短かった。
引用元のページ: 自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い

残っている歯の本数が多い方は、0本の人に比べて、寿命が長いだけでなく、健康寿命が長く介護の時間が少ない。
 

歯の健康を保つことが、健康寿命の延伸と要介護でいる期間の短縮に寄与する可能性が示された。
引用元のページ: 自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い

歯が残っているとそれだけ健康に過ごすことができるということになりますね。

できるだけ歯を残すには、日々の歯ブラシが重要ですね。
 

引用元のページ: 自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い
 

歯が20本以上ある方は、0本の方に比べて、要介護時間は、およそ半分でしかなく、それだけ健康ということがわかります。

また、85歳以上になるとその差は、歴然と出てきます。

歯があるということは、それだけで脳への刺激を与えているということなんですね。

1日でも長く介護の必要のない生活を送りたいと誰しもが思っているのではないでしょうか。

単純にですが、1ヶ月に1度は、歯ブラシを替えて、3ヶ月に1度は、歯医者さんで定期的にクリーニングを受ければ、80歳でも20本以上歯が残る8020運動を達成できますので、皆さんでこれを達成できるように努力いただければと思います。

 まとめ

1本でも多く歯を残すことが健康寿命のことを考えても非常に重要です。
歯を残すためには、しっかりと咬める入れ歯を作ることが必要不可欠です。

また入れ歯を装着することももちろん重要です。
外した際に入れ歯洗浄剤できちんと消毒殺菌を行い、入れ歯に付着する細菌を少なくして、残っている歯を虫歯や歯周病の危険より避ける必要もございます。

入れ歯を洗浄することにより、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。
(入れ歯の洗浄剤について詳しく知りたい方はこちら)

細菌性の肺炎の死亡原因は、第3位で非常に高く、入れ歯をきちんと洗浄して、清潔に保つことは非常に重要です。

入れ歯を使用するようになったら、残っている歯を維持するためにも、歯ブラシと入れ歯洗浄が重要となり、咬める入れ歯でいつまで若々しく健康寿命を延ばしたいですね。


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