インプラント矯正について

◆インプラント矯正とは

欠けて失ってしまった歯の代わりに人工の歯を患部に埋め込む治療のことをインプラントといいます。これに対して、インプラント矯正とは歯を矯正用インプラントを顎の骨に埋め込み、目的の歯を目的の所に移動させるための固定源として使用する矯正治療のことです。一時的に顎骨に植立しますが、目的の所に移動した後にはインプラントを除去します。

◆インプラント矯正の特徴

インプラント矯正の特徴について、メリットとデメリットという観点からご説明します。

(1)メリット

①しっかりとした固定源ができる

小臼歯抜の矯正治療を行う際には、固定源がしっかりしていないと奥歯が前方へ移動してしまい、抜歯により作ったスペースがなくなってしまいます。そうなると、矯正治療で口元を十分に下げることができなかったりすることがあります。インプラント歯矯を行えば、インプラントから歯を直接動かすことができます。

②歯を抜かずに矯正できる

これまでは奥歯を動かす場合には、抜歯をしたりさまざまな矯正装置を使わなければならず、かなり困難な治療でした。インプラント矯正の場合は固定源を確保できるので、付加的な矯正装置や抜歯の必要がなくなりました。また、外科的治療が必要な症例でも、手術すすことなく治療できるようになりました。

 

③治療中の審美性・機能性

インプラント矯正の場合、治療中に顔の容貌を悪化させることがなく治療できるようになり、審美性・機能性も格段に改善されました。

 

④治療期間の大幅な短縮化

骨にネジを埋めて歯を引っ張ることにより患者の負担が減り、歯を残す可能性が増えました。治療期間も大幅に短縮され、場合によっては通常の半分程度に短縮化されることもあります。

 

(2)デメリット

①歯科手術が必要となる

矯正用インプラントを埋め込むためには歯科手術が必要となります。ただし、ミニインプラントを埋め込む場合には、5分程度の治療時間ですのでそれほど負担になりません。

 

②治療費が多少高額

矯正装置を取り付けたりするための専門性・技術性の高さゆえ治療費が多少高くなってしまいます。

③治療している歯科医院が少ない

インプラント矯正は新しい矯正歯科の治療方法ですので、治療している歯科医院はそれほど多くありません。

④年齢制限

骨がしっかりする16歳以降でないと治療できません。

⑤虫歯になりやすい

インプラントを埋め込んだ部分というのは不衛生なりやすいため虫歯になったり炎症を起こすことがあります。ただし、治療中しっかりと歯のケアをして衛生管理をしていれば防ぐことができます。

 

 

◆治療の流れ

①初診

インプラント治療についての相談と説明を行います。

②検査

病歴と健康状態の問診を行ってから、口の中の検査やレントゲン写真を撮影し歯型をとります。

③診断

検査結果の説明をし、治療方針と計画を説明して決定します。

④治療

治療計画に基づきインプラントを埋め込んでから矯正装置をとりつけます。

⑤定期治療

通院間隔は通常3~4週間に一度ほどになります。