知覚過敏の治療方法

 

知覚過敏の治療方法

最近では、市販の歯磨き粉の中にも知覚過敏をターゲットとした商品が複数存在します。ドラッグストアや、スーパーのデンタルケア商品の陳列棚には、“知覚過敏”の4字が記載されたパッケージが珍しくはありません.

知覚過敏の治療や予防は、セルフケアから始めることができるのです.

では、具体的な治療方法やその仕組みについてご説明します.

 

セルフケア“再石灰化”

知覚過敏が起こる原因は歯の一番表面にあるエナメル質が傷ついたり剥がれてしまったことによって、エナメル質の真下にある象牙質という物質が刺激を受けやすくなることです。まだ、どういった原理で象牙質が痛みを伝えるのかが解明されていないのですが、象牙質は象牙細管という複数の管が集まった構造をしていることが分かっています.
この管から刺激が加わることで知覚過敏の症状が起こっています.

痛みや不快を感じないようにするためには、この象牙質の表面を覆うこと、すなわち再石灰化することが重要です.

虫歯予防の歯磨き粉で、“再石灰化を促進”という商品をご覧になったことはないでしょうか?

この知覚過敏の治療を行う際に、最初に行うべきは歯磨き習慣の改善です.

歯の表面を再石灰化し、刺激を受けやすくなっている象牙質を覆うことで痛みや不快を感じることが少なくなります.

まずは、再石灰化を促進するフッ素配合の歯磨き粉で歯を磨く習慣をつけましょう.

 

セルフケア“知覚過敏専用歯磨き粉”

知覚過敏の原因は、食生活や歯の間違った磨き方によるものが多いので、大切なのは正しいセルフケアを習得することです.

フッ素が配合された虫歯予防用の歯磨き同様に、ドラッグストアやスーパーのデンタルケア製品の売り場には、パッケージに“知覚過敏”の4文字が記載された商品が複数陳列されています.

これらの多くには、硝酸カリウムという物質が含まれています. この物質は、お口の中でカリウムイオン(K)として存在し、歯の神経が痛みを感じるスイッチをふさぐ働きがあります.

 

歯科医院における治療方法の第1段階

冷たいものがしみる、歯ブラシの毛先が当たると痛い、不快感があるといった症状で歯科医院に通院すると、まずは一通り虫歯の有無や、歯周病の有無について確認が行われます.

その際に、歯磨きの習慣や、お酢のドリンクなど酸性の強い飲み物の嗜好品がないかなど日常の生活スタイルについて問診が行われ、正しい歯磨きの指導や歯にはあまりよくない嗜好品などについての説明が行われます.

軽度の知覚過敏の場合は、嗜好品に関する説明や歯磨き指導の上、自宅でフッ素が配合された歯磨き粉や、知覚過敏を予防する歯磨き粉を使用しているうちに再石灰化が促進され、知覚過敏の症状が軽快しなくなっていくことが理想です.

 

歯科医院における治療方法の第2段階

歯磨きの力が強すぎる、もしくは歯ブラシを一部分の歯にだけ、横磨きが集中している場合などは、歯肉の近い部分の歯質が削れている場合があります.

歯の一部分が削れていない状態でも症状が気になる場合には、歯の表面にマニキュアのようにコーティング剤を塗ることもできます.

この方法は、ご自宅でフッ素配合の歯磨き粉による再石灰化を待つよりは、即効性があるのですが、毎日の食事や歯磨きで削れてしまうので一時的な治療方法といえます.

歯肉に近い歯の一部分が削れてしまい見た目が悪くなった場合には、虫歯同様に硬質レジンという材料で削れてしまった部分を埋める処置が行われます.

 

歯科医院における治療方法の第3段階

冷たい水でうがいをする、歯ブラシの毛先が当たる、風が強い日に外を歩いていると歯に風が当たってしまうなど、何らかのきっかけで一瞬の痛みや不快を感じることが、知覚過敏ですが、その痛みが強く、長い時間続くといった場合には、歯の神経を抜くことで痛みを感じなくなる処置をすることができます.

しかし、歯の神経を抜いてしまうと歯を再石灰化する働きなどが起こらなくなるため、歯の強さがなくなってしまい、歯がかける、虫歯になりやすいといったリスクがあります.

そのため、知覚過敏の治療のうち、歯の神経を抜くことは最終手段といっても過言ではありません.

 

まとめ)知覚過敏の治療方法はホームケアから

知覚過敏の症状について、フッ素配合の歯磨き粉や知覚過敏用の歯磨き粉などご自宅でのケア方法から、歯科医院での治療方法までご説明しました.

知覚過敏の始まりは、何かのきっかけがある一時的な痛みに気が付くことです.

知覚過敏を悪化させないために大切なのは、その痛みや不快感に気付いた際に、早めに歯科医院に通院し、正しいデンタルケアについての知識を得ること、そして症状が強くなる前に早め早めの治療を受けることです.

気になる症状がある場合には、かかりつけ歯科医院に相談をしてみましょう.



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