上顎急速拡大装置

 

上顎急速拡大装置の目的

歴史の長いよく使用される装置です。上顎を横に広げるために使用します。短期間で急速に広げるため、歯を支える土台ごと広げることが可能です。image1

その効果は、歯を支える土台にとどまらず上顎骨にまで作用すると言われています。

上顎の天井の骨は、左右のパーツが真ん中で手をつなぐようにして1枚になっています。

この縫合部は成長期のお子さまはまだ未完成のため、急速に力を加えると縫合部が伸び、広がります。その状態を一定期間維持することで

伸びた縫合部にもしっかりとした骨が作られてきます。

また、土台が先に広がってしまうため、上の前歯の真ん中にすき間ができます。

このすき間が装置成功の証です。

すきっ歯になってしまったと心配せずとも大丈夫です。

1ヶ月ほどかけて、自然と閉じていきます。

 

上顎急速拡大装置の仕組み

奥歯に金属のリング状の装置を付けます。

リングに接着された側方の歯の裏側を沿うワイヤーとネジで作られています。

このネジをご自宅で決められた頻度・期間回していただきます。

通常、舌がおさまっている場所に大きな装置がはいりますので、使用当初は話しづらさや飲み込みにくさを感じます。

違和感には徐々に慣れますが、多くの場合3ヶ月ほどと短期間で外します。

また、お口のなかにおさまる装置ですので、見た目に影響することはありません。

 

上顎急速拡大装置を使用する時期

縫合部が未完成の成長期のお子さまに使用されます。

乳歯がまじっている時期に使用されることが多いですが、生え変わりのために揺れが大きな時期は避けて行われます。

 

上顎急速拡大装置を使用される患者さまへ

使用方法

担当医の指示通りにネジを回してください。

  • ネジを回す時は、ネジ棒がきちんと穴に挿入させていることを確認して行いましょう。
  • ネジを回した後、棒を抜くときにネジを戻してしまわないよう気をつけて抜きましょう。次のネジ穴が見えている状態を保ったまま抜きましょう。
  • 回すのを忘れてしまった場合は、日にちをその分延ばしてください。回数をまとめて回すのはやめましょう。
  • 最初の数日は、ネジを回す時に、押される感じや軽い痛みがでることがあります。
  • 初めは、話しづらさや飲み込みにくさを感じることがありますが、数日で慣れます。
  • チューイングガムやキャラメルなどの粘る食べ物は避けてください。

清掃

器具に食べかすが溜まりやすいので、食後はよく口をゆすぎ、歯みがきを行ってください。

連絡

稀に、装置が外れてきてしまうことがあります。その場合は、医院へご連絡ください。

ネジの回し方が分からなくなったり、痛みが強い場合は、ご連絡ください。



関連記事